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実はアレルギー予防になる!大事な赤ちゃんの保湿ケア

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育児

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こんにちは、助産師のはなです

赤ちゃんのお肌、ツルツルですべすべでもちもち…そんなイメージがありませんか?

子育てしたことがある人なら分かるはずです。
赤ちゃんのお肌、本当にトラブルが多いですよね

今回は私が、助産師としてたくさんの赤ちゃん(新生児)の肌を観察し
その後自分の子育ての経験を通じて実感した、赤ちゃんの保湿の重要性と実際のケアについてお話したいと思います。

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そもそも保湿は本当に必要なのか?

ところで皆さん、きちんと保湿していますか?
私は子どもの肌の保湿には少しこだわりをもってます。

そうは言っても、そもそも保湿って必要なの?
赤ちゃんの肌って何もしなくてもツルツルもちもちじゃないの?

そんな声も聞こえてきそうですね。
実際私も昔はそう思ってました。

残念ですが、何もしなくてもツルツルだなんて、それは間違いなく幻想です
特に新生児期は、肌トラブルを起こす子は多いです。

例えば、

  • 乳児湿疹
  • オムツかぶれ
  • よだれかぶれ
  • 乾燥

などがありますね。

昔は保湿なんてそんなにしてなかったでしょうし、それで大きな問題があったのかと言われると、正直分かりません。

しかし、時代と共に私たちを取り巻く環境は変化し、私たちの体も変化します。そして医療やそれに伴う研究もどんどん進んでいきます

皮膚を健康に保つことで、アレルギーを予防できる!

少なくとも最近では、皮膚を綺麗な状態に保つ(皮膚トラブルを起こさない)ことで、アレルギー性疾患を予防できることが分かっています。

一見、皮膚トラブルと食物などによるアレルギーが関係あるようには思えませんよね。

なぜ皮膚トラブルによりアレルギー性疾患が引き起こされるか簡単に説明したいと思います。

なぜアレルギーは起きるの?

トラブルを起こし、ジュクジュク、ガサガサの状態になった皮膚は、バリア機能が低下している状態と言えます。

バリア機能とは、皮膚表面の角質層が体内の水分を保ったり、外的刺激から守ったりする役割のことです。

つまり、トラブルを起こした肌は、むき出しの保護されていない状態となっています。
そのむき出しの部分からアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が侵入してしまうのです。

例えば、こぼしてしまった小麦粉が、赤ちゃんのガサガサな皮膚から体内に取り込まれてしまったとします。
すると免疫細胞が反応してしまい、攻撃体制をとってしまいます。そのため、初めて小麦粉を食べた際にでもアレルギーが発症してしまう可能性があるのです。

つまり、肌をツルツルに保つことで、体をアレルゲンの侵入から守ることができ、その後のアレルギーの発症を予防できる可能性が高まります

もちろん皮膚をケアしたからといって100%アレルギーを予防できるわけではありませんし、皮膚トラブルが無いからといってアレルギーを絶対に起こさない、とは言えません。(アレルギーの原因は遺伝的要素などもあります)

でも親として、アレルギーを予防できる可能性が少しでもあるなら、手を尽くしたいと思いませんか?

保湿をしたくない場合は?

保湿剤も様々な種類があるので、赤ちゃんの肌にアレコレ塗りたくない、という方もいると思います。

その気持ち、よく分かります。
できるだけ自然な状態で子育てをしたい、という方針もありますよね。

塗りたくない!という方は、それもひとつの考え方ですので、無理にケアする必要はないと思います。

ですが私は、保湿剤を塗りバリア機能を高めてあげる方が、メリットが大きいと考え、しっかりと保湿をするようになりました。

保湿ケアの方法

ここからは、私が実際に行っている保湿ケアと、ちょっとした失敗談、注意点などを紹介したいと思います。

頻度について

保湿は夏も冬も関係なく、一年中行います。

基本は1日一回全身に丁寧に塗ります

タイミングとしては、お風呂あがりや体を拭いたあとは必須です。
お風呂あがりや体を拭いた後はどんどん乾燥していくので、できるだけすぐに塗ってあげます。

徹底したい人は朝も軽く体を拭いて塗ってあげて下さい。
私の場合、夜のお風呂あがりには必ず保湿しており、基本朝は保湿しません。

朝全身を保湿しなかったのは、

  • からだ拭きが不必要に皮膚をこすることになると感じたから
  • 1日二回も保湿クリームを塗る必要はないかなと思ったから

不必要に皮膚をこするとそれだけで刺激になり、皮膚トラブルの原因になることがあります。

ただ、乾燥の強い部分がある場合は、追加で保湿していました

例えば、

  • 少しおしりが赤い時は、オムツ替えの時に保湿
  • よだれかぶれがあった頃は、朝、口回りや首のかぶれ部分を清浄綿で優しく拭いて保湿

朝のケアや追加のケアは、個人の考えで行ってもらえばいいと思います。

用意する保湿剤について

普段使いにはローションタイプ(大人の乳液のような質感のもので、化粧水のような質感ではありません)をお勧めします。
トロッとした質感なので全身に伸ばしやすくベタつき過ぎないため、季節を問わずに使えます。

↓私が普段使用している保湿ローションです

乾燥が強い子や冬場は、さらに上からクリームタイプ(歯みがき粉のような固さのもの)を重ね塗りします。
単体で使用してもいいです。
より油分が多いためしっとりと保湿されます。

↓乾燥がひどい時に使用していました

オイルを使用する際は、鉱物油は避けましょう。
薬局などに市販されているベビーオイルはほぼ鉱物油です。
ベビーオイルの用途は保湿ではなく、膜を張って汚れをはじく、汚れを落とす、などに使用します。
オムツかぶれの予防、耳垢の掃除などですね。

オムツかぶれの話は別の記事で詳しく紹介してますので、ぜひこちらも参照ください↓
病院に行かずにオムツかぶれを改善し、予防する方法

保湿目的でオイルを使用する場合、植物油を使用しますが、ナッツ系のオイルなどはアレルギー症状を引き起こす可能性があるので、使用するオイルには注意が必要です。
また、植物油を使用する際は必ずパッチテストを行います

※パッチテスト..二の腕などの皮膚の柔らかい部分に10円玉くらいのサイズでオイルを塗り、20分くらい様子をみます。
赤くなるなどの変化が現れたら使用を中止します。

塗り方

肌がテカテカするくらいたっぷり塗る!

これだけ覚えていてもらえれば大丈夫ですが、具体的に説明しますね。

1部位に対して500円玉サイズの保湿ローションを塗ると言われてます。
とにかく、全身がテカテカになって、ティッシュが貼り付くくらいになればオッケーです。

少し肌に水分が残っている状態で伸ばすと、塗りやすく肌にもなじみやすいです。
テカテカでも、服を着せている間に馴染んできます。

下記の部分は水分が残りやすく、塗り忘れもしやすい場所なので、しっかり保湿しましょう。

  • 首(前も後ろも)
  • 耳の後ろ
  • おしりの割れ目(粘膜は避けてください)

保湿後に余分な水分があれば、後からタオルで優しく押さえ拭きして下さい。

乾燥の強い部分は上からクリームタイプの保湿剤を重ねて塗りましょう。
特に冬は、手首や足首など乾燥でひび割れてしまう子がいます。
丁寧に保湿してください。

ちょっとした失敗談

うちの子の場合、よだれの増える生後3~4ヶ月頃からよだれかぶれが出始めました。
保湿もしており、そんなに酷い状態ではなかったため、1~2週間は様子を見ていました。

これがなかなか治らないんですよ。
酷くもならないけど治らない..

これは医療関係者あるあるかもしれないですが、症状が軽いうちはあまり病院に行きたがりません(笑)

もうさすがに病院行くか、って感じで皮膚科に行きましたが、
「あー、これね、薬塗っといてね」
といった、軽ーい感じで薬をくれました。

もう、塗ったらすぐに良くなりましたね。

こんなにすぐに良くなるなら、なぜ早く病院に行かなかったのか..と後悔しました。

ちなみにこの時処方されたのが、ロコイドクリームとヒルドイドクリームを混ぜたものでした。

ロコイドはステロイド剤、ヒルドイドは保湿剤です。
ステロイドと聞くと怖いイメージを持たれるかもしれませんが、副作用が強く出るのは外用薬よりも内服薬です。
医師の処方のもと、長期間使わないなど注意すれば問題ありません。
薬を塗ると皮膚症状はすぐに良くなるので、短期間で使用を中止できると思います。

むしろステロイドが嫌だからと酷い皮膚トラブルを放置すると、アレルギーのリスクを高めたり、皮膚にも色素沈着を起こすなどの可能性が出てきます。

皮膚トラブルがある場合、数日様子をみて治りそうになければ、早めに皮膚科か小児科を受診しましょう。

私のように様子を見すぎないように..

それでは。

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