赤ちゃんの皮膚トラブルのなかでよく見られるのがオムツかぶれです。
かぶれてしまうと、赤ちゃんも痛いでしょうし、親としてもつらいですよね。
普通にケアしてるはずなのに、なんでこんなことに..なんて自分を責めてしまっていませんか?
今回はそんなオムツかぶれの予防法と、かぶれてしまった時の対処法について説明したいと思います。
どうしてオムツでかぶれてしまうのか?
そもそも赤ちゃんは肌がとても薄くて弱いです。
そのうえ赤ちゃん(特に生まれてすぐの新生児)は、排泄回数が多いですね。
1日に10回以上なんて普通です。
それが常に、オムツの中で蒸らされて…
もはや常に、かぶれのリスクにさらされている状態だということが言えます。
仮に大人が同じ状況になったとしたら…皮膚の強い大人でもかぶれそうですよね。
とまあ、オムツかぶれの原因を説明しましたが、そんなこと知ってるよ~という方がほとんどだと思います。
だからこそ、皆さん一般的なケアはしていると思うんです。例えば、
- 汚れたらこまめにオムツを替える
- おしりふきで綺麗に拭く
などですね。
このようにきちんとケアしているはずのに、なぜかかぶれてしまう…
どうしてだろうと心配になってしまうでしょうし、もしかしたら自分を責めてしまうお母さんもいるかもしれません。
だけど大丈夫です。そういうもんです。
同じようにケアしてても、体質によってかぶれる子もいれば、全くかぶれない子もいます。
なので、特別あなたのケアが悪いという訳ではないはずです。
あまり深刻になりすぎず、丁寧に対処していきましょう。
オムツかぶれの対処法(予防法)の一覧
実際にかぶれてしまった場合には、効果的な対処法があります。
その方法を知り、普段から心掛けていれば、予防にもつながります。
もし今から話す内容を全く実践していない場合、少し気をつけるだけでかぶれをかなり軽減できるかもしれません。
もちろん、症状が酷い場合やなかなか治らない場合は、早めに皮膚科または小児科を受診しましょう。
分かりやすいように、まずは一覧にまとめました。この流れでケアをしていけば、ツルツルのお尻になれるはずです。
- 汚れたらこまめにオムツを替える
- 汚れを残さない
- 皮膚をこすらない
- 便の時はぬるま湯で流す
- よく乾燥させる
- 保湿する
- 油分で汚れをはじく
以上7つを気を付けてください。それでは1つずつ詳しく解説していきます。
こまめにオムツを替える
現代のオムツはかなり性能がいいので、ちょっと汚れたくらいで交換するのはもったいないですよね。
しかし、オムツが濡れた状態が長く続くと、それだけ蒸れた状態が続きます。
蒸れてしまうと皮膚はふやけてしまい、より刺激に対して弱くなってしまいます。
また、寝返りが打てない新生児は、同じ場所が長時間オムツと密着してしまうことになり、肌への負担がより大きくなります。
できるだけこまめにオムツは替えてあげましょう。
汚れを残さない
当たり前のようですが、意外とできていなかったりします。
一見汚れてなさそうな部分も、おしりふきで拭いてみると黄色く汚れてたり…
こびりついた汚れがなかなか落ちなかったり…
だからしっかり拭きましょうね!…という単純な話でもないんです。
ここで重要なのは、ゴシゴシこすらずに汚れを落とすことです。
皮膚をこすらない
普段からこすらないことがベストですが、かぶれている時は特にこすらないように気を付けましょう。
尿だけの時は押さえ拭き程度
赤ちゃんが尿をするたびにおしり拭きでゴシゴシ拭いていませんか?
『こする』という行為は、それだけでかなりの刺激になります。
尿だけの時は、拭くというよりはポンポンとおしりふきで押さえるようにしましょう。
個人的には、毎回拭く必要はないかなと思っています。
おしり拭きが乾燥していないか
乾きかけのゴワゴワのおしり拭きを使っていませんか?
水分の無いおしり拭きは、ただ刺激を与えるだけになってしまいます。
乾きかけているなら、その都度ぬるま湯で濡らして使いましょう。
まとめて濡らしておくのは衛生面上あまりお勧めしません。
便の時はぬるま湯で流す
先ほどこすらないことが重要だと説明しました。特に、すでにかぶれや赤みがある場合はこすらないことが鉄則です。
こすらないために、できるだけおしりふきは使ってほしくありません。
では、おしり拭きを使わずにどうするのか?
その方法を紹介します。
臀部浴(でんぶよく)
便をした時は臀部浴(でんぶよく)というのを行います。
臀部(お尻)だけ洗ってしまうということですね。
洗面器にお湯を張って洗ったり、洗面台や浴室でそのまま洗ったり、方法はやりやすい方法で大丈夫です。
ですが、実際にやってみようとすると、一人でやるのは結構めんどくさかったりします。
なので、おすすめのおしりの洗い方を紹介します。
ボトルにぬるま湯を入れて使う
100均などにマヨネーズやソースを詰め替えるための調味料ボトルが売っていると思います。
または旅行の時に普段使ってるシャンプーを持ち運ぶための詰め替えボトルとか、何でも大丈夫です。
専用の物もあるみたいですね。
そのボトルにぬるま湯を入れ、直接お尻をジャーっと流します。
最近のオムツは吸水性が高いので、一気に大量に流さなければオムツの上で流しても吸い取ってくれます。
念のため下に、タオルやオムツ替えシート、ペットシートなどを敷いておけば、万一水が横から流れても安心です。
汚れがこびりついていれば、おしり拭きをさらに濡らして優しく拭き取ります。
または、おしりふきにベビーオイルを染み込ませて拭き取ってもいいです。
拭くというよりは、優しくつまみとるようなイメージですね。
そして、乾いたティッシュなどで優しく押さえ拭きします。
ここでもこすらないことが重要になってきます。特にティッシュなどでこすってしまうと刺激が強いので、絶対にこすらないようにして下さい。
水分を吸収するだけなので、ティッシュ以外の別のものを使用しても大丈夫です。
綿花(コットン)を使用する
ボトルを使用しない方法としては、赤ちゃんのおしり拭き用の綿花(コットン)が売っているので、それもおすすめです。普通のおしりふきよりは刺激が少ないです。
使い方は、まず綿花をぬるま湯でベチャベチャ(水が垂れるくらい)に濡らします。
その綿花を皮膚の表面ですべらせるようにして汚れを拭き取ります。
汚れがこびりついていれば、上に綿花を当てて、しばらくふやかして取ります。または、ベビーオイルを含ませて優しく拭いてください。
これで刺激は最小限に抑えられますが、できればあまりこすってほしくないです。
そして最後に、ボトルを使用した後と同じように、ティッシュなどで優しく押さえ拭きします。
汚れを落としたらすぐに新しいオムツを当てておしまい、ではなく、もうひとつ重要なポイントがあります。
よく乾燥させる
とにかく、蒸れてる状態を作ってしまうと、オムツかぶれを助長してしまいます。
多めの水分で優しく汚れを落とすことで、皮膚に水分が残ってしまいやすくなります。
なので、乾いたティッシュなどで押さえ拭きした後は、すぐにオムツで蓋をせずに、少し乾燥するのを待ちます。
しかしここで、保湿にこだわる私としては、乾燥する前に保湿してしまいます。
保湿する
普段のケアと同じように、おしりにボディーローションやクリームを塗ります(粘膜付近は避けて塗って下さい)。
なぜ保湿をするのかというと、皮膚が乾燥したり荒れている状態は、バリア機能が低下している状態だからです。
そのまま放置すると、アレルギーの原因にもなると言われています。
ただしこれは、症状が軽い場合の対処法です。
酷い皮めくれをしていたり、膿んでしまっているような場合は早く病院に行きましょう。
保湿ケアの話は別の記事で詳しく紹介してますので、ぜひこちらも参照ください↓
実はアレルギー対策になる!赤ちゃんの保湿ケア
油分で汚れをはじく
さらに、保湿した上からベビーオイル、または白色ワセリンなどのオイルを塗ります。
よく、クリームなどによる保湿と混同されてしまうのですが、これらのオイルは保湿の目的で塗るのではありません。
次に汚れた時に皮膚を保護するために塗ります。
どういうことかというと、油を塗ることで膜を作り、汚れをはじいてしまおう、というわけです。
また、油の膜をはっておくことで、次にお尻を拭くときに、汚れが落ちやすくなる効果もあります。
以上、7つの項目
- 汚れたらこまめにオムツを替える
- 汚れを残さない
- 皮膚をこすらない
- 便の時はぬるま湯で流す
- よく乾燥させる
- 保湿する
- 油分で汚れをはじく
これらに気を付けてもらえれば、軽いオムツかぶれには対処できると思います。
ただし、症状が酷い、なかなか改善しない、むしろ悪化する、などの場合は病院を受診し、薬を処方してもらうことも大切です。
普段からこれらのケアを行っていれば、オムツかぶれを予防することができるため、そこまで酷い症状に悩まされることもないかと思います。
毎回すべてを実施するとなると大変ですが、皮膚の状態に合わせて、少しずつからでも取り入れてみてください。
それでは。
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