こんにちは。助産師のはなです。
現在妊娠中のそこのあなた、沐浴(赤ちゃんのお風呂)に必要な物品を、ただ雑誌やお店のパンフレットを見て言われるがまま揃えようとしていませんか?本当は不必要なものまで買おうとしていませんか?あなたにとって必要なものはいったい何でしょうか?
今回はどのように沐浴を行うかによって変わる、沐浴の必要物品とそのメリットやデメリットを紹介したいと思います。
どのように沐浴をするかによって、必要な物は変わる!
沐浴の物品をそろえるうえで大事なのは、まず自分がどのように沐浴をするか考えることです。
- ワンオペで、1人で沐浴する
- 夫婦で沐浴する
- じいじ、ばあばに手伝ってもらう
- 浴室で沐浴する
- キッチンやリビングで沐浴する
などなど…様々だと思います。
沐浴の必要物品は、沐浴をする人や住環境、やり方によって異なります。
そのような視点も含めて、物品の紹介をしたいと思いますので、まずは自分がどのように沐浴をするか、考えてみましょう。
そもそも沐浴とは
まだ完全に乾燥していないお臍からの感染を防ぐため、大人とは別のお湯(湯船)で体を洗ってあげることを言います。その期間はたったの1ヶ月です。
もちろん沐浴をするのに慣れて、沐浴の方がらくちんだよ~っていう助産師みたいな人は、1ヶ月を過ぎた後も沐浴を続けてもらって大丈夫です。
しかし赤ちゃんが生後1~2ヵ月くらいになると、大人と一緒のお風呂に入る場合が多いのではないかと思います。
つまり、たった1ヵ月のためにわざわざグッズを揃えなきゃいけないわけです。そんな短い期間に、高いお金をかけたいですか?
本当に必要な物品とは?
ここからは、どのような物品を、どのような場合に準備しておくと良いか、説明していきます。
私が実際に準備したものや、大まかな使い方、物品によってのメリット・デメリットも合わせて説明したいと思います。
無駄な買い物をせずに済むように、ぜひ参考にしてください!
ベビーバス(洗い桶)
ベビーバスはいろいろ種類がありますが、
プラスチックタイプ、ビニールタイプ、衣装ケース、折り畳める桶
の4つを紹介したいと思います。
が、その前に…
ベビーバスは本当に必要か?
沐浴と言われて、一番最初に思い浮かぶのはベビーバスだと思います。
ここで一度考えていただきたいのですが、本当にベビーバスが必要か、とういことです。
ベビーバス無しでも沐浴はできます!
具体的に説明すると、マットやバスタオルに寝かせて洗う方法があります。
不安定なお湯の中で支える必要がなく、両手が使えるというメリットがあります。
この方法を採用する場合は、そもそもベビーバスを購入する必要がないかもしれません。
ただし冬の場合は、最後に湯船で体を温めてあげるといいかな、とも思います。その場合は、大人のお風呂をきれいに洗って、毎回一番風呂であれば、大人の湯船につけてあげても良いと思います。
ベビーバスを使用しない沐浴の方法については別の記事で詳しく紹介しているので、よければそちらもご覧ください。
ベビーバスを使用しない沐浴方法なども紹介してます↓
産院では教わらない、助産師が教える簡単な沐浴
前置きが長くなりましたが、ベビーバスを選ぶ際のポイントやメリット・デメリットを説明していきます。
プラスチックのタイプ
最も一般的なタイプのベビーバスになります。
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正直このような、プラスチックのタイプのベビーバスが一番入れやすいです。
赤ちゃんを沐浴する間は、赤ちゃんを支えている方の腕をベビーバスのふちにおいて固定することで、安定し、入れやすくなります。
でもこのプラスチックのベビーバス、最大のデメリットが場所をとることです。
家の収納スペースを考えて購入を検討されるといいと思います。
2人目3人目の出産を考えてる、子どものオモチャ箱にする、など長く使用する場合は、作りがしっかりしているのでオススメです。
また、使用後すぐに売る、レンタルする、知り合いに譲ってもらうなどの方法で問題解決てできるかもしれません。
ビニールタイプ(空気で膨らますタイプ)
浮き輪のように膨らませて使うタイプのベビーバスになります。空気を抜けばかなりコンパクトになるため、収納のことを考えるとメリットが大きいです。
しかし、毎日沐浴のたびに膨らます、とういのはかなり大変なので現実的ではないです。もし、実家へ帰省する場合に帰省先でベビーバスを使用したい時などは、小さく畳めて便利かもしれません。
基本的には膨らんだまま置いておくことになるので、プラスチックのタイプ同様、結局場所をとります。
しかし軽いので、その点は使いやすいと思います。
また、ビニールなので穴が開きやすく、劣化もしやすいです。
例えば、2人目3人目の出産を考えて保存する場合、使用する際に穴が開いている可能性もあります。
実際に沐浴する際も、大人が少し体重をかけると形が崩れてしまうことがあるので、お湯があふれてしまったり、腕を固定できなかったりします。
ビニール素材で空気が入っており、弾力があって柔らかいことから、赤ちゃんにも優しいんじゃない?と言われることもありますが、使用するときはお湯を入れるのであんまり関係ないです。
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衣装ケースを使う
一番おすすめなのはこれです。
プラスチックの衣装ケースがあると思いますが、そのケースや引き出しをベビーバスの代わりにしてしまう方法です。
もちろん使用前にはきれいに洗ってください。
実際に水をためてみて、漏れなどがないか、きちんと使用できるかの確認は必要です。(あまり古いものではプラスチックが劣化している場合があるので、気を付けてください)
また、本来の使用方法とは別の使い方をするため、破損する場合もあります。使用にあたっては自己責任でお願いします。
とはいえ、私も衣装ケースを使って沐浴してみたことがありますが、ある程度頑丈にできているので問題ありませんでした。
一般的なベビーバスに比べてふちが薄いので、固定する腕は少し痛いですが、ビニールタイプよりは安定感があります。
使うのはたった1ヶ月の話なので、もともと持っている衣装ケースから中身をどっかに出して使えば、もはやお金もかかりません。(しつこいですが、劣化に注意してください。また、綺麗に洗って使用してください。)
もし新しい衣装ケースを買ったとしても、子どもの服やオモチャいれに活用でき、コスパがかなりいいです。
ベビーバスの購入に迷ったら、衣装ケースの利用を検討されてはどうでしょうか。
折り畳みタイプのおけ
私が沐浴をした際は、折り畳み式のおけを購入してみました。こちらの商品です。
側面がジャバラのようになっていて、使用後はペタンと薄く折り畳めます。
なぜこちらを購入したのかというと、
- 省スペースだから
- 沐浴を卒業した後は、汚れ物のつけ置き洗いなどに使えると思ったから
実際、一瞬で折り畳めるのはメリットが大きく、使用のたびに畳めるため、普段の収納でも助かりました。
肝心のお風呂の入れやすさですが、腕を洗い桶のふちに置いて体重を少しかけると、すぐに桶が折り畳まれてしまい、お湯が流れてしまいます。
その点が個人的にはデメリットでした。
また、沐浴用に購入しているため、つけ置き洗い用としては大きいんですよね。付け置きは普通のバケツなどで十分です。
結局あまり使わないため、今やクローゼットの奥で眠っています。
沐浴卒業後に何かしら使い道が決まっている場合や、毎日折り畳んで収納したい人には購入する価値があると思います。
私には衣装ケースで十分だったかな…
ベビーバスの紹介はここまでです。
ここからはベビーバス以外の必要物品もそれぞれ紹介したいと思います。
ベビーソープ(必要)
ベビー用の石鹸は必ず用意しましょう。
沐浴剤だけでも汚れは落ちるとされていますが、赤ちゃんは私たちが思っている以上に皮脂や汗の分泌が多いため、沐浴剤だけでは汚れが落ちません。汚れが落ちないと、乳児湿疹の原因になることもあります。
沐浴剤は、乾燥の強い子などに石鹸と併用して使用するのは良いと思いますが、必須ではありません。
ベビーソープは泡タイプがおすすめです。
石鹸はきちんと泡立てることで皮膚への刺激を抑えることができます。いちいち泡立てる必要がないのは時短にもなります。
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石鹸なので目に入るとしみますし髪を洗うときしみますが、成分が少なく安心感があります。
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ベビー用綿棒(必要)
必須です。生後1ヵ月は必ずおへその掃除をします。
特におへそが取れる前後の生後1~2週間はジュクジュクしている場合があるので、綿棒で丁寧に拭き取りましょう。(お風呂あがりにへその付け根の水分を拭き取る)
綿棒で水分を拭き取るだけで十分ですが、産院によっては消毒のセットを渡される場合があります。産院によって方針が違うので、指示された通りに消毒を行ってください。
それ以外にも、鼻や耳の掃除に欠かせません。
バスタオル(拭ければ何でもいい)と着替えとオムツ
体を拭いてあげるタオルも、拭きやすければなんでもいいです。
大きい方が包みこんで拭きやすいとは思います。
ボディーローション、クリーム(できれば用意)
個人的には必須です。赤ちゃん用の保湿剤で全身を保湿してあげてください。
ただし、保湿をするかどうかは強制ではなく、お母さんの判断になります。
保湿剤もタダではないですしね。
保湿の重要性は別の記事にまとめてあるので、ぜひ読んでみてください。
ぜひこちらも参照ください↓
アレルギー予防にもなる!赤ちゃんの保湿ケアの重要性
沐浴布(必要無い、または安いタオル)
沐浴布の使用目的は主に2つです。
- 保温の効果
- 赤ちゃんを安心させるため
実はこれ、別に沐浴布が無くても大丈夫です。
保温は、洗いながら時々手でかけ湯したり、そもそも短時間で洗って、その後お湯につけて温めればオッケーです。
安心させるには、手のひらを胸のあたりに置いてあげたり、体をお湯の中でゆらゆらさせたり、赤ちゃんの足をベビーバスの壁につけたり、などいろいろ方法があります。
つまり、沐浴に不慣れで上手く赤ちゃんを落ち着かせることができなかったり、短時間で体を温めながら沐浴することができない場合は沐浴布を使用するといいと思います。
逆に、経産婦さんなどで沐浴に慣れている人は必要ないと思います。
沐浴布も、専用の大きめなガーゼが売られています。
可愛い絵柄がついていて、テンションも上がりますよね。
しかし、これも薄いフェイスタオルで代用できます。分厚いフワフワのタオルだと、水分を吸って重くなるので、安いペラペラのタオルがいいです。
可愛いガーゼの沐浴布もいいですが、節約できるところは節約しましょう。
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ガーゼハンカチ(必要ない)
正直、全く必要ないと思っています。子育て経験のある人に聞きたいです。普通の綿のタオルの方が良くないですか?
念のため用意した我が家のガーゼハンカチは綺麗なままです。
まず、沐浴では使わなくても大丈夫です。一般的な沐浴指導ではガーゼハンカチを使うよう言われるでしょうが、例えガーゼハンカチでも皮膚をこするのは刺激になります。顔も体も手に泡をたっぷり付けて手で優しく洗えば大丈夫です。
どうしても顔を手で洗うのが怖いという人は、ガーゼハンカチをビシャビシャに濡らして優しく撫でるように洗い流すといいです。なので、洗い替えを考慮しても2枚あれば十分です。
口元を拭くときやげっぷのとき、からだ拭きするときはどうするか?
全部綿100%の柔らかいタオルでオッケーです。
むしろげっぷの時、一緒にミルクを吐いてしまう赤ちゃんが多いですが、ガーゼハンカチでは受け止めきれません。完全にキャパオーバーです。
産科でもタオルハンカチやフェイスタオルを使用しています。沐浴できない日などの体拭きも、ガーゼハンカチではすぐに冷たくなってしまいます。確かにガーゼの方が肌あたりは優しいかもしれません。ですが、ゴワゴワの古いタオルを使用しない限り、そこまでの差は無いと思います。毎日からだ拭きするわけでもないので、タオルで十分です。
しかもガーゼハンカチは赤ちゃんが大きくなってくると特に使い道が無いんです。タオルなら、何にでも使えますね。
今まで助産師の仕事で入院の必要物品を説明する際、なぜ特に疑問も持たずにガーゼハンカチを持ってくるように言っていたのか不思議です。よく育児の雑誌なんかに10枚用意とか書いてありますけど、そんなに要りません。
そして気がついたのですが、ガーゼハンカチでどうにかしようとするから、そんなに枚数が必要なんじゃないでしょうか…
手桶(必要ない)
取ってのついた洗面器のようなもので、上がり湯に使うと説明しますが、いりません。
家にもともとあれば使っても良いですが、毎回洗って使いましょう。別に洗面器を使ってもいいです。
上がり湯は、水圧を弱めたシャワーをかければ大丈夫です。
ミニヒーターなど(あると便利)
冬生まれだと脱衣所が少し寒かったりするのであると便利ですが、すぐに暖かいリビングに移動して着替えさせる場合はいりません。そもそも浴室から脱衣所まですべて暖房がついていれば必要ないですね。
夏の場合は暑いからといって扇風機の使用はおすすめしません。
赤ちゃんは体温が環境に左右されやすいので、風があたるとすぐに湯冷めしてしまいます。お風呂あがり以外でも、普段から扇風機の風は直接赤ちゃんに当たらないようにしてください。
室温は、季節関係なくエアコンなどで適切に温度管理し、快適な状態で過ごすようにしましょう。
くし(あると便利)
柔らかい毛がふっさりついてるブラシを1つ持ってればいいかなと。
このタイプじゃないと髪が短いうちは上手く整えられないと思います。
濡れた状態でとかしてあげると綺麗にまとまりやすいです。(クセの強い子は無理ですが)
男の子なら髪の毛を逆立ててベッカムヘアのようにアレンジできます←古いですね
女の子なら、髪が伸びて絡まるなら目の荒いくしを1つ追加するといいのではないでしょうか。
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以上で必要物品の紹介は終わりです。
ぜひご自身の家庭の状況に照らし合わせて沐浴の必要物品をご検討ください。
それでは。
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