こんにちは。助産師のはなです。
皆さんはお子さんに絵本の読み聞かせをしていますか?
または、お子さん自身が絵本に興味を持って、絵本を読んでくれますか?
本を読むと、集中力が高まったり、想像力豊かになったり、語彙力が増えたりなどなど、様々なメリットがありますね。
私も、本は読んであげたほうがいいんだろうなぁと漠然と考え、いろいろと本を購入してみました。
ところが残念なことに、本を読み聞かせてもなかなか集中して話を聞いてくれません。
ねんねの頃(4~5ヵ月になる)までは娘もじっとしているしかないので、まあ聞いて(?)くれていたのかな…という感じでしたが、寝返りやずりばいをするようになったら読み聞かせなんてほぼ聞いてくれなくなりました。
興味が他のことにすぐ移ってしまいます。性格のせいもあるのかもしれません。
絵本の読み聞かせに対する理想と現実とのギャップに少し悲しくなりましたが、ここで気持ちを切り替えました。
おもちゃとしてでも、楽しんでくれないだろうか…
ストーリーの理解や物語からのメッセージを受け取れるようになるのはまだ先の話です。
子どもが絵本に興味を持ち、好きになってくれるきっかけが得られればいいな、と。
というわけで今回は、娘が0歳で興味を持ってくれた本と、本の特徴について紹介したいと思います。
じゃあじゃあびりびり
内容と特徴
ボードブック(厚紙で作られた絵本)で、赤ちゃんでも手に持ちやすいサイズ感です。
物や生き物のイラストと名前、その擬音が描かれており、物語などはありません。
(例えば、「かみ びりびりびり」という文字と破れた紙のイラスト)
見開きのページに、はっきりした色合いの背景とシンプルなイラストが目を引く絵本です。
娘の反応
正直何に惹かれるのか分かりません。(失礼ですね、ごめんなさい…)
本の雰囲気は昭和感満載というか、レトロな感じです(笑)
ですが娘はとても好きみたいで、よくパラパラとめくったり角を噛んだりしていました。
やはりこの原色使いが赤ちゃんの目を惹くのだと思います。
いつもは読み聞かせをほとんど聞いてくれない娘ですが、この本は違いました。
文章がほぼ無いためテンポよくページを読み進められることや、その都度色鮮やかな絵が出てくることで、飽きずに絵本に惹きつけられたのかなと思います。
さすがは人気の絵本です。
今日のおやつは
内容と特徴
「かがみのえほん」という副題の通り、鏡の反射を利用して絵に奥行きや立体感を出す仕掛けのある絵本です。
サイズはあまり大きくなく、文庫本程度です。ボードブックなのでかなり丈夫な作りとなっています。
ホットケーキを作るという内容で、人物が登場しないことと、鏡に読んでいる人の手が反射することで、まるで自分がホットケーキを作っているかのような気分になれます。
仕掛けの意図や読み方(鏡の反射)を理解するにはある程度年齢が上がらないと難しいですが、そういう意味では長く読める(遊べる)絵本となっています。
娘の反応
0歳の娘は当然鏡の仕掛けで遊ぶことはできません。
しかし赤ちゃんは鏡が好きなので、よくパラパラと中身をのぞいていました。
こちらも文章はあまりないので、読み聞かせるというよりは、めくって楽しむという感じです。
電気の光が反射したりするのも不思議そうにして眺めていました。
本来対象年齢はもっと高いと思いますが、ストーリー性はあまりありません。
単純にストーリーを楽しむのではなく、実験の絵本という位置づけなのかなと思います。子どもが大きくなったら、鏡の反射について教えてあげたいと思います。
いないいないばあ
内容と特徴
通常版とおでかけ版があり、おでかけ版はボードブックでより丈夫に作られています。
特にこの本は、ページをめくって「いないいないばあ」をして遊ぶ、という内容なので、本を乱暴に扱ってしまう小さい子どもにも向いていると思います。
私もおでかけ版を購入しましたが、サイズも漫画本より一回り大きいかな、という感じで実際に持ち運びやすいです。
キャラクターが手で顔を隠し、ページをめくると顔が出てくるという仕掛け絵本です。
顔を隠している手が描かれたページは手に合わせた形になっており、他のページより小さいため、段差になっていてめくりやすいです。
この本もストーリー等は無く、ただひたすらいないいないばあをするだけなのですが、やはり子どもはいないいないばあが好きなので、とても惹きつけられます。
最後はお母さんがいないいないばあをするのですが、目のところに穴が開いているため、読み手が最後のページを顔にお面のように当て、いないいないばあができる仕掛けも付いています。
娘の反応
いないいないばあがなんとなく理解できる月齢になれば、この本はとても喜ぶと思います。
最初は親がページをめくってばあ!と読むと喜んでくれました。
1歳前後からは私が本を持ち、娘が自分でページをめくって、自分で「だあ!」などと声をあげて、きゃっきゃと笑っています。とても可愛いです。
そのような成長を感じられる点も素敵だなと思います。
ストーリーは全くないですが、親子間のコミュニケーションが取れる素晴らしい絵本です。
しろくまちゃんのほっとけーき
内容と特徴
しろくまちゃんというとても可愛いキャラクターがホットケーキを作るお話です。
まず、絵の雰囲気がとても可愛らしく和みます。
色使いが鮮やかなのも素敵ですが、なによりホットケーキを作る過程にわくわくします。
焼けていく様子が擬音で表現されていますが、それがまた美味しそうで、香りまで漂ってくるような錯覚におちいる絵本です。
私はいつも読みながら、美味しそうだなぁとお腹が空いてしまいます(笑)
食べることが好きな子どもには大ヒット間違いなしです。
娘の反応
鮮やかな色使いに惹かれるようです。こちらも自分でめくっていました。
ボードブックではないので、0歳の子は破ってしまう可能性があります。我が家ではくしゃくしゃになったページがあります。
内容が理解できるわけではないですが、プツプツ…などのホットケーキが焼ける擬音は0歳の赤ちゃんも楽しめると思います。
はらぺこあおむし
内容と特徴
通常版、ボードブック版、英語版やソフトブックなど、さまざまなタイプの絵本が出ています。
私はボードブックを購入しましたが、ボードブックは小さく手に持ちやすいサイズです。細長い漫画本といったサイズ感です。
特徴的な絵と色使いに大人でも目を惹かれるような、芸術的な絵本です。
ストーリーはお腹のすいたあおむしが食べ物をたくさん食べて蝶になるというものですが、生き物の成長や食べ物を食べるということ、数や曜日の概念まで学べる絵本です。
数が増えるにつれてページが大きくなるという仕掛けもあります。
また、絵本のページに小さな穴が開いており、あおむしが食べ物を食べたことを表現しています。ちょうど子どもの指が入るくらいの穴です。
娘の反応
絵が色鮮やかなので、娘はとても興味を持ちました。
ページのサイズが異なっている部分があることや穴が開いているといった仕掛けもあるため、自分でめくってみたり、穴に指を入れたりして遊んでいました。
ストーリー性があり、学べることも多い絵本なので、内容が理解できるようになるまで長く楽しめる絵本だと思います。
ただ、文章が多めなので、0歳の時点では読み聞かせを全く聞いてくれませんでした。
後述の「おまけ」で私がとても気が楽になった読み聞かせの方法について紹介していますので、興味のある方はぜひ読んでいみてください。
まとめ
0歳児が好む絵本をまとめると、
- ボードブック(厚紙絵本)
- 仕掛け絵本
- 鮮やかな色使い
- ストーリーよりも遊び重視
という印象をうけます。
0歳児である今はまだ、ストーリーを重視するよりも絵本に触れる機会を増やしてあげる時期であり、「絵本は楽しいものだと教えてあげるんだ」と割り切って読み聞かせする(一緒に遊ぶ)ことが大切ではないかと思いました。
おまけ(気が楽になる読み聞かせの方法)
娘が全く絵本の読み聞かせを聞いてくれなかった頃(特に寝返り~ハイハイの時期)は、読み聞かせをしたいのに聞いてくれないという事実に、半分落ち込み、半分苛立ち(?)や焦りのようなものを感じていました。
そのため、読み聞かせをしてもあまり楽しくありませんでした。
そんな頃見ていた何かのテレビ番組またはYouTube(何だったか全く覚えていないのですが…)で、おそらくモンテッソーリ教育について紹介しており、絵本をパラパラと早いスピードでめくって見せるという方法を紹介していました。
短時間しか絵を見せなくても、赤ちゃんはしっかりページを見てくれているという話だったと思います。(明確ではなくてごめんなさい)
とにかく、これだ!と思いましたね(笑)
その時の私にとって、効果や詳しい理屈はどうでもよく、ただただ絵本をめくって見せてあげればいいという方法を知れたことに、本当に大きな意味がありました。
今まで私は、読み聞かせは最初から最後までしっかり文章を読んであげないといけないって思いこんでいたからです。
考えてみれば長々と文章を読んだところで、子どもはすぐに飽きてしまいますよね。
ただページをめくるだけでは味気ないと思い、適当に文章を簡略化して、テンポよくページを進められるように読み聞かせをしてみました。
例えば、今回紹介した絵本の中で文章がしっかりある「はらぺこあおむし」なら、
「お月様だね~、あおむしさんが生まれたよ~、お腹がすいたんだって~、いろいろ食べてるね~」
ぐらいしか話しません(笑)
でも、そうしたら聞いてくれるんです!
娘が自分で手を伸ばしてページを飛ばしてしまっても、気にせずそのページの内容を簡単に話してすぐまた次のページへ進む、と読み聞かせを続けます。内容の繋がりなんて無視です。
でも、それでいいんだな、と思えるようになり、読み聞かせがグッと楽しくなりました。
絵本を見せること、絵本に触れること、親の声を聞かせてあげること、一緒に何かをすること、こういったことにきっと意味があるんだと気づき、本当に気が楽になりました。
読み聞かせで悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひお試しください。
モンテッソーリって何?と思った方は、育児の参考になると思いますのでぜひ調べてみてください。私もとても勉強になりました。私はこの本を読みました。
それでは。
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