飛行機で実家に帰省した際のお話をしたいと思います。
私の実家は自宅から遠く、帰省する際は飛行機を利用します。
子どもが生後3ヵ月の頃に一度子連れで帰省していますが、その後すぐに新型ウイルスの影響で帰省が難しくなりました。
そこから約2年ぶりの帰省です。
子どもにかかる料金は?(国内線の場合)
航空会社はANAを利用しました。
娘はまだ2歳(3歳未満)だったので、幼児料金が適応されました。
幼児料金とは…
幼児(生後8日~3歳未満)の場合はひざに乗せることができるため、運賃が無料となります。
ひざに乗せるから大人の予約だけで良いというわけではなく、幼児の予約も必要です。
小児料金とは…
小児(満3歳~12歳未満)の場合は大人の半額の運賃が適応されます。
満3歳以降はひざに乗せることができず、座席の確保が必須となります。
逆に、幼児(3歳未満)であっても、座席を確保したい場合もありますよね。
例えば、膝や腰が痛くて抱っこが難しいとか、子どもが騒ぐ可能性が高いから席に余裕を持ちたいなど…
その場合は幼児でも小児料金が適応となります。
ただし、LCCでは幼児の区分が2歳未満である場合や、幼児でひざに乗せた場合でも料金がかかる場合があります。また、小児の料金も大人と同額の場合があるため、利用する航空会社を調べてみてください。
また、国内線と国際線でも料金や年齢の区分が異なるため、海外旅行を計画されている場合は注意が必要です。
空港に行くまでも大変、着いてからも大変な子連れでの移動!
子連れで飛行機に乗る時に何が大変かって言われると、個人的には移動だと思います。(当たり前かもしれませんが)
移動が大変な理由は、1.荷物が多いこと、2.空港まで移動が必要なこと、3.空港が広いことなど挙げられます。
帰省にしろ旅行にしろ、多くの場合スーツケースなどの荷物を持っていくと思います。
特に子連れだと荷物もかさ張り、リュックひとつにまとめるなんて困難ではないでしょうか。
スーツケースを持って、子どもの手を引いて(またはベビーカーに乗せて)…って無理。
一人じゃ絶対無理です。(大人が2人いれば良いですが。)
今回夫は帰省せずに私と2歳の娘の二人だけだったため、夫に車で空港まで送迎してもらいました。
どうしても1人で子どもと移動しなければならない場合は、荷物を最小限に減らして現地で購入するか、荷物をあらかじめ現地に郵送しておくという手もあります。
でも荷物が多くて大変なのは空港に着くまででしょ?空港に着いてスーツケースを預けさえすれば安心…と思ったそこのあなた。
ここでもう一つの問題点ですが、空港の中は思いのほか広いってことです。
もちろん空港の規模や国際線の有無にもよりますが、結構歩きます。
一人で飛行機に乗る時はあまり意識しなかったのに、子連れだと本当に広く感じます…。
普段娘と出かける際、お店のカート等を利用するか疲れたら抱っこがほとんどなのですが、久しぶりにベビーカーを持参しました。
なんせ駐車場も広い…入口からチェックインカウンターまですら遠く感じる…
出発時刻という時間制限がある中での移動です。移動はさっさと済ませたいですよね。
旅行にベビーカーを持っていく際、スーツケースと一緒にベビーカーも預けることになりますが、その後は空港のベビーカーを利用することができます。
チェックインの時に伝えておけば、到着地でもすぐ利用できるようにベビーカーを用意してくれます。
ちなみに到着地のベビーカーは絶対に用意してもらった方が良いです。
飛行機から降りて、荷物の受け取り場所(または出口)まで、やはり結構な距離があるからです。
子どもも慣れない飛行機に緊張して、なかなか歩いてくれないなんてことも。(はい、我が子です。)
もちろん親も、今から旅行って時に最初から疲れていたくはありませんよね?
子どもが乗ってくれなくても、バッグを乗せて押せばいいだけなのでそう大変ではありません。
普段ベビーカーはほとんど利用しない方でも、念のため用意してもらうことをおすすめします。
空港への到着時間の目安は?
空港への到着の目安は、最低でも出発時刻の1時間前!
ちなみにお土産などを選んで買う時間は考慮していません。
なぜそんなに時間がかかるでしょうか?
- まずは利用する航空会社で搭乗手続き(チェックイン)を済ませ機内に持ち込まない荷物を預けます。大きいスーツケースやベビーカーです。
- その後、搭乗者のボディチェックと機内に持ち込む荷物の検査を行う保安検査場を通ります。
この保安検査場を通過するのが、出発時刻の20分前まで。
保安検査場は、連休などの時期によってはかなり混雑しますし、慣れていなかったり荷物の分類ができていないともたつきます。
状況にもよりますが、30~40分前には、保安検査場に並ぶとよさそうです。
- 続いて搭乗口へと向かいますが、空港によっては搭乗口まで随分と距離があることも。
しかし搭乗口には出発時刻の10分前には到着するように、となっています。
子どものペースに合わせて移動することを考えると、やはり時間には余裕を持っておかなければないけないと言うわけです。
トイレも混雑することがよくありますしね。
以上のことを考えると、空港に慣れていない場合やお土産を買いたい場合、子連れの旅行が初めての場合は、1時間前の到着では遅いです。
特にゴールデンウィークや夏休みなどの混雑時はすべてにおいて時間がかかるので注意が必要です。
空港までの道が混雑していたり、電車でのトラブルや子ども関連のトラブルなど、何が起こるか分かりません。
できれば1時間半~2時間前など、余裕をもって到着しておくと良いですね。
いざ飛行機に乗ろう!
保安検査場を通過
飛行機に乗るためには出発時刻の約20分前までに保安検査場を通過すると先述しました。
保安検査とは、飛行機内に持ち込む手荷物の中に危険物が無いかをチェックする場所になります。
手荷物はX線を通し、自分自身は金属探知機を通過するので、私は毎回少し緊張します・・・(笑)
保安検査場には手荷物を乗せるためのトレーがあるので、そちらにバッグや身に付けている物を乗せてX線を通過させます。
金属探知機を通過する際は以下の物を取り外します。
・スマホ、デジカメ、イヤホン、時計などの電子機器類
・財布
・アクセサリなどの金属類
・その他ポケットのなかの金属類(小銭・カギ・デジカメ・喫煙具・小物など)
・大きな金具(バックル)や金属の装飾の付いたベルト
・かかとが隠れるブーツ
さらに、X線を通過させるバッグの中からは以下の物を取り出す必要があります。
・PC・タブレット・モバイルバッテリー
・水筒・タンブラー・ペットボトル
・スプレー類
・ヘアアイロン
・喫煙用ライター
これらの注意事項は保安検査を通過する列に看板が出ていることが多いですが、子どもがいるとゆっくり仕分けもできないと思うので、あらかじめポーチなどの仕分けして取り出しやすいようにまとめておくと安心です。
はさみや工具など、機内に持ち込めない物によってはその場で廃棄する必要があります。
また、国際線の場合はもっと基準が厳しいので、注意が必要です。
子連れで保安検査を通過する際のポイント①:はさみ
はさみや、はさみ型の子ども用爪切りは何かと便利なので、常にバッグにしのばせているママさんも多いのではないでしょうか。
機内に持ち込めないので家に置いてくるか、スーツケースに入れておきましょう!
子連れで保安検査を通過する際のポイント②:子どものバッグの中身
子連れで保安検査場を通過する際に盲点となるのが、子どものバッグの中身です。
子ども用のはさみなどを勝手に入れてしまっている可能性があります。
家を出る前にもう一度バッグの中身は確認しておきましょう。
子連れで保安検査を通過する際のポイント③:飲み物やミルク
もうひとつ気を付けておきたいのは、飲み物です。
出かける際に子ども用のマグなどを持ち歩く人も多いと思います。
国内線の場合、開封済みの飲み物でも持ち込み可能ですが、検査が必要になります。
子ども用のストローマグなどを持ち込む場合、大人のペットボトルと子どものマグと…と何個もチェックされるのは面倒です。
いっそのことマグは旅行に持って行かず、ストローを何本か持ち歩くのもおすすめです。
荷物も減らせます。
子どものマグが必要な場合は、カラの状態で保安検査場を通過し、検査後の売店で飲み物を購入して移し替えるという手もあります。
保安検査前にペットボトルを購入しておきたい場合は、未開封であればスムーズに通過できます。
ミルクが必要な年齢の場合、粉ミルクと水筒に入れたお湯を機内に持ち込むこともできます。
(もちろん、水筒の中身は確認されます)
最近は紙パックや缶の状態で売られている液体ミルクがあります。
直接紙パックや缶に装着できる専用の乳首も発売されているので、それらを活用すればかなり荷物が減らせますし、保安検査の手間も減らせます。
旅行中にミルクを作ったり、哺乳瓶や水筒を洗う手間もありません。
ホテルでは粉ミルク、お出かけ中は液体ミルクと使い分けると便利です。
ただし、液体ミルクにも難点が。冬場は中身まで冷えてしまうことです。
月齢の低い子にとって、冷たい飲み物は負担になってしまうため注意が必要です。
搭乗口まで移動し、飛行機に乗ろう
保安検査を通過したら、あとは搭乗口に向かうだけです。
搭乗口には約10分前に到着するように、となっています。
途中には売店もありますので、飲み物など必要なものを購入できます。
ただし、空港の広さと搭乗口の場所によっては、保安検査場から搭乗口まで結構な距離があります。
大人だけならさっさと移動できますが、子連れの場合は余裕をもって移動しましょう。
優先搭乗(事前改札)を利用する
ビジネスクラス利用者や上級会員の人が優先的に飛行機に搭乗できるサービスが優先搭乗です。
それ以外にも、車いすの方や搭乗にお手伝いが必要な方、妊娠中や小さい子ども連れだと優先搭乗ができます。(子どもの年齢は航空会社によって異なるようです)
出発時刻が近づくとアナウンスが入るため、小さい子をつれている場合はぜひ利用することをおすすめします。
優先搭乗がおすすめな理由
- 混雑を避けられる
通路も座席も狭いため、小さい子と移動するともたついてしまう。
とり合えず空いた座席に子どもや荷物を置いて環境を整えることができる。 - 子どものペースで移動できる
ゆっくり移動しても迷惑にならない。 - 荷物が多くても安心
子どもがいると荷物の整理も大変。人がいないうちに荷物を整理して座席の上へ。 - 落ち着いてお手伝いを頼める
CAさんにミルクのお湯やブランケットをもらうなど、人が少ないうちだと頼み事もスムーズ。
とにかく余裕をもって行動できるので、優先搭乗はかなりおすすめですが、お子さんの性格によってはあまりおすすめできない場合もあります。
優先搭乗がおすすめできない場合
- 慣れない環境や狭い空間では落ち着かない(泣いてしまう)
- 席にじっと座ってられず、動き回ってしまう
優先的に飛行機に乗るということは、それだけ飛行機内の滞在時間が延びるということです。
狭い空間でかえってストレスを感じてしまう可能性も…。
お子さんの性格を考慮し、優先搭乗が子どもや保護者にとって負担になると感じた場合は、逆に一般搭乗の最後の方で飛行機に乗ると良いと思います。
飛行機内でのポイント
飛行機内に搭乗した後の過ごし方や準備しておくとよい物について紹介します。
気圧の変化に対応するため、飴や飲み物を用意しておく
飛行機に乗ると、離陸時や着陸時の気圧の変化で、耳が痛くなったり違和感を感じることがあります。
対処法としては、唾を飲み込む、あくびをする、飴をなめる、などがあります。
機内では搭乗時に飴を配ってくれることもありますね。
大人は違和感を感じた時に自分で対処することができますが、とくに乳幼児などの小さい子は対処が難しく不機嫌になったり泣いてしまうことがあります。
赤ちゃんの場合は、離着陸時にミルクや母乳を飲ませると気圧の変化に対応できます。
幼児の場合はお茶を飲ませたり、飴をなめさせると良いと思います。
お茶は飲ませるタイミングが難しかったり、トイレが心配だったりするので、個人的には飴がおすすめです。
しかし、機内でもらえる通常の飴は小さい子には誤嚥のリスクがあります。
できれば棒付きキャンディーなどをあらかじめ用意して持ち込むと良いと思います。
※機内でのストローマグ使用に注意!
ストローマグを機内で利用する場合、気圧の変化でマグ内の空気が膨張し、蓋を開けた際にストローから飲み物が噴出することがあります。
ストロー部分のふたを開ける前に、まずはねじる方を開けると圧が抜けて飲み物が飛び出しません。
幼児料金適応の場合、子どもはひざの上に乗せる
実際はひざの上に座らせると足が疲れるので、股の間に座らせていました。(上品さのかけらもなくすみません。スカートではなくパンツがおすすめです…)
飛行機が離陸してしばらくすると、ベルト着用サインが消えます。
運よく隣の席が空いていたので、再度ベルト着用のアナウンスが流れるまでは隣の席に座らせていました。
混雑状況によってはずっと抱っこしてる必要がありますが、どちらにせよ狭い機内で子どもにうろうろされたらたまりません。
機内で子どもが騒がない工夫
離陸からしばらくは外の景色を見せると子どもも楽しめると思いますが、そのうち飽きてしまいます。
集中して遊べるお気に入りのおもちゃや人形などを用意しておくのは必須です。
あとはおやつとか、時間によっては朝食や昼食の代わりとなる軽食があると時間がつぶせます。
(持ち込んだ食べ物の飲食を禁止している航空会社もあるようなので、確認をしてください。)
しかし娘の場合、限られたおもちゃだけで1時間以上もたせるのは無理です。
動画をダウンロードして見せることも考えましたが、イヤホンをつけさせるのも難しいかな…と迷いまして。
悩んだあげく、オフラインでも遊べるアプリでゲームをさせることにしました。
※スマホ等から発する電波は、飛行機や管制システムに影響を与える可能性があるため、飛行機内ではスマホの電源を切るか、機内モードに設定して利用する必要があります。
一度ゲームさせると、自宅でもやりたい病が発病するんじゃないかと思い嫌だったんですけどね…
背に腹は代えられません。
案の定その後もやりたがるようになってしまったので、家ではタイマーで時間を決めて遊ばせています…。
簡単に機内での流れを紹介すると、
搭乗する
↓
荷物を整理し、おもちゃで遊ばせる
↓
離陸時:外の景色を見る
↓
上空:おもちゃ、飽きたらゲーム(アプリ)
↓
飲み物のサービスがきたら、一緒におやつまたは軽食
↓
ゲームかおもちゃ、外の景色
初めてやるゲームに夢中となり、それはそれは静かなフライトを楽しむことができました(笑)
オフラインで遊べるゲームについて詳しく紹介している記事もあるので、ぜひそちらも見てみて下さい。
オフラインで遊べるゲームアプリについて詳しくはこちら↓
救世主か悪魔か…幼児がハマるゲームアプリ
乳児の場合も気を遣う…
言葉が理解できる幼児とは違う緊張感があるのが乳児。
赤ちゃんが泣いてしまうのは仕方のないことなのですが、それでも泣いてしまうと罪悪感を感じるものです。
周囲の人としては、泣くのは仕方がないと理解していたとしても、疲れていたり仕事をしたい場合、うるさいことに変わりはありません。
そのため、できるだけ泣かせないよう努力することも必要ではないでしょうか。
- すぐにミルクを飲ませられるように準備しておく
- 母乳のみの場合は授乳ケープを機内に持ち込む
- お気に入りのおもちゃを用意する
- 隣の人や前後の人に、あらかじめ声をかけておく
- シートベルトサインが消えたら、抱っこで通路を少し歩く(最終手段)
機内は結構冷える
飛行機内は寒いことが多いです。
座席の上部(天井)に空調の調節をできる部分があるので、風量を調節してみてください。
寒い時はブランケットを借りることもできます。
寒がりな人や赤ちゃんには、夏でも羽織れる物があると安心です。
着陸から荷物受け取りまで
着陸して飛行機から降りると、荷物を受け取る場所まで結構歩きます。
ここで、事前にベビーカーを用意しておいてもらうとすごく助かります。
生後3ヵ月で飛行機に乗った際は、抱っこひもで移動だったのでスタスタ歩けました。
しかし今回娘は2歳。体重13㎏。
疲れた時の娘は道のど真ん中でも関係なしに座り込み、岩のように動かなくなります。
でも13㎏をずっと抱っこして歩くのはしんどい。
途中で自由に借りれるベビーカーもあるのかな?と思いましたが、私の利用した空港では意外にも全く置いてありませんでした。
そのうえ、空港の職員の方にもほとんど会わなかったので、ベビーカーを用意してもらっていなかったら、、、と恐ろしくなりました。
預けていた荷物を受け取る前にトイレへ
スーツケースやベビーカーなどの預けていた荷物を受け取る場所まで比較的ゆっくりめに移動しても、荷物が流れ始めるまでそこそこ時間がかかります。
そのため、荷物の受け取り場所まで移動する道中にあるトイレに行っておくと安心です。
スーツケースなどの荷物を受け取る前だと身軽ですし、子どものオムツ交換やトイレを済ませておくと、その後の移動時にも安心です。
まとめ
子ども連れの旅行では、大人だけの旅行では感じなかった大変さや時間の余裕のなさがありました。
前もって準備をしておくことで、旅行がより楽しく快適になることと思います。
旅行まえにはぜひチェックしてみてください。
それでは。
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